8月30日(火)
オアハカからウチタン→トゥクストラ・グティエーレスを経由し、サンクリに着いたのが朝6時。
パトロンからのメールもないし、長距離移動で疲れたし、とりあえず一泊した。
翌日。
いつまでたっても返事がないので、パトロン所有のレストランまで行くが不在。
管理人のマリアに聞いても何も知らへんみたい。
「返事ないってことは必要ないってことやし、ここらでいっちょ観光でもするかぁ」
ってことで、一ヶ月早いがグアテマラ行きを決行することにした。
乗り合いバスでコミタンまで行き。
そこで、シウダー・クアウテモック行きの乗り合いバスに乗り換える。
シウダー・クアウテモックに、メキシコの出入国手続きをする場がある。
僕らは出国。
ツーリストカードを渡し、無事に手続き完了。
手数料は無料やった。
二年前、パレンケからグアテマラに抜けたときは、ナンボか取られたが。
まあ、いいや。
ラッキー!
こっからはタクに乗ってラ・メシヤまで行く。
国境の町 ラ・メシヤ。
「ペソをケツァル(グアテマラの金)に変えるよ~」
と、レートの悪い交換屋が近づいて来ては去っていく町。
ここにはグアテマラの出入国手続きをする場が。
なんやかんや話しながら、あっちゅーまに手続き完了。
これまた無料。
多分グアテマラ出る時に金がいるんかもしれん。
メキシコ入る時は確実にいる。
ツーリストカード買わなあかんから。
ラ・メシヤのバス停まで15分ほどかけて歩く。
国境の町で一泊し、テキーラでもやったろかなと思ったが、1人1晩50ケツァル(約500円)。
2人で1000円やったので、ウエウエテナンゴへ移ることにした。
チキンバスに乗り、2時間かけてウエウエテナンゴへ。
正直僕らは、このチキンバスが嫌いで嫌いで仕方ない。
ボロいし、汚いし、スリに会いそうで不安やから。
しかし、乗らなければ前には進めないので乗るしかない。
ラ・メシヤの町がも少し静かなら、移動せずに長期滞在するんやが。
ウエウエテナンゴに着きホテルを探す。
荷物抱えてうろつくんもだるいので、一発目に値段を聞いた、1人1泊35ケツァルの、”LA ESTANCIA”っつうホテルに泊まることにした。
ラ・メシヤよりも2人合わせて30安い。
シャワー&便所は別やが、静かそうやしゆっくり寝れそうや。
荷物を置き、一応ほかの安宿を探す。
すると、バス停の近所に”25Q”って名前のホテルを見つけた。
25Q(ケツァル)!?
まさかなぁと思い尋ねると、まさかまさかの1人25ケツァル(シャワー&便所別)。
わおっ!
やっちまった。
こっちのが安いやん。
2人で約500円やん。
スタッフの愛想は悪いが、明日まだこの町にとどまるならば、ここに変えようかなぁ。
9月1日(木)
”LA ESTANCIA”ーラ・エスタンシアは見事に期待を裏切ってくれた。
静かどころかうるさすぎ。
隣の部屋の兄ちゃんのイビキはうるさいわ、なんか夜中に人が出入りするわ、車も行ったり来たりするし、全く寝れんかった。
ので、町を出ることにした。
目指すはケツァルテナンゴ。
有名な日本人宿あるみたいやから、なんぞ面白いもんでもあるやろうってことで向かうことにした。
日本人宿には絶対泊まらんけど。
おもろないから。
2時間かけてやってきたケツァルテナンゴ。
バスを降りた瞬間に、なんかめんどくさそうな匂いがしたので、即座に違う町に移ることにした。
バス停をうろついてると、バスの運ちゃんが、
「サンペドロ行かん?
こっから3時間。湖とか山あるよ~」
と、誘ってきた。
田舎か?
と聞くと、微妙に頷くし、
「ホテルは1人10ケツァル(100円)でいけるよ」
と言うので、甘い誘いに乗り、僕らはバスに乗り込んだ。
3時間後。
San Pedroに到着。
目の前に湖が広がり、周りは山に囲まれ、コーヒー豆がそこらに生えた、なかなかいい感じの町。
だがしかし、田舎ではなく観光地。
アメリカ人も中国人も、ちゃっかり日本人までいるではないか。
照り焼き豆腐バーガーなる屋台まであるし。
僕の想像してた、マフィアが牛耳る漁村では全くなかった。
しくった!
てか、ガイドブックやっぱいるわ。
地理すら分からんし。
出ようかなぁと思いながらも、洗濯物もたまってるし、ホテルの兄ちゃん愛想いいし、とりあえずこの”HOTEL HELEN”ーホテル エレンーに、二泊することにした。
ちなみに1人1泊40ケツァル。
2人で約800円。
シャワー&便所も中にあるし、何でか知らんが1番広い3人部屋に案内してくれたし、部屋も綺麗。
お湯も出るし、屋上に洗濯物も干せるし、共同キッチンもあるし、読み込み遅いがWi-Fiも使える。
なかなかいいホテルや。
探せばまだ安いとこありそうやが、まあまあ二泊だけやし、いいやろう。
それに1泊10ケツァルの宿は無いらしいし。
当たり前か。
9月2日(金)
この観光地には、カヌーや馬乗り、トレッキングなどのレジャー産業がたくさんある。
僕らはそんなん全く興味ないが、たまには観光客してみるかってことで、とりあえずカヌーに乗った。
カヤックやるんは高校以来。
15年ぶりやし乗れるか不安やったが、余裕で乗れた。
まあ、底の平らなレジャー用やから、よっぽどのことがない限りは転覆せんが。
しかし、舟から見る景色は最高やね。
やっぱ自然はいいやね。
空気も綺麗やし。
なんかそこらへんでよく犬が死んでるし、パン売りのおばちゃん、パン買わんかったら舌打ちするけど、なんとなくこの町は気にいった。
もう少し滞在するか。
その後、町を徘徊。
宿を出て右に突き進むと、ガンジャ売りのおっちゃんとコカイン売りのおっちゃんが、旅行者に薬を売りつける為に腰かけてる。
確かに、町を歩いてる旅行者を見ると、薬好きそうな顔したやつばっか。
フラフラフラフラ歩いとるし、気持ち悪い。
多分ここにくる観光客の9割は、ドラッグを求めているんやろう。
夜なったらトランス音で騒いでるし。
こいつらがおらんかったら尚いいんやが、おらんくなったらなったで町の人らは困るんかも知れん。
スペイン語学校や、レンタルームもあるし、若いヒッピーかぶれが集まるのも無理もない。
奴らが好きな自然もある。
山や湖を眺めながらやるブツが、きっと奴らにとっては最高なんやろう。
俺にはまったく理解出来ひん世界。
何よりかにより酒が1番やがな!
酒をやれ! 酒を!
バイヤーが腰掛ける通りの手前の坂を登れば、町の中心。
日本人が経営する、照り焼き豆腐バーガー屋台をそそくさとスルー。
話すと面倒やからスルー。
銀行に両替に行った後、路地裏のBARで麦酒を呑む。
現地の爺ちゃんと少し話したが、酔っ払ってるし早口やから、全く意味がわからんかった。
ただ、
「俺は貧乏や」
の、一言だけしか理解出来なかった。
きっと酒をおごって欲しいんやろう。
まあ、おごったが。
しかし、あんま長居するとややこしそうやったので、いちおう地酒やという焼酎を買って速攻帰ってきた。
名前は”QUEZAL TECA”ーケサルテカー
小瓶で100円(125ml・36度)。
多分さとうきびやと思うが、
「何が原料かわからん」
と、BARのオヤジは言うし、味覚的にはウソもんの味やから、日本のビッグマンみたいなもんなんかな?
昨日買った、VENADOーべナードーの方がまだ上手いかも。
値段も量も一緒やし。
にしても、グアテマラは酒が高い!
メキシコで1.2リットルの麦酒が約180円で帰るのに対し、ここでは1リットルで220円ぐらいする。
高い!
もしかしたら探せば、まだ安いのんあるかもしれんが、実際問題どやろか?
9月3日(土)
地元の床屋にて、人生初! モヒカンにした。
土曜日やからかほとんど店が閉まってたが、タクシーの兄ちゃんに聞いていい床屋を紹介してもろた。
シャンプーはないが、カット一律20ケツァル(約200円)。
安いし、グアテマラの理容師やから、なんとなく不安やったが、バリカンのアタッチメントをちょこちょこ交換しながら、最後には残った髪をいい感じにすいてくれた。
正味日本の床屋よりも技術あるんちゃうかな??
かなりいいで!
格好ええ!
今までやってきた髪型ん中で1番ちゃうかな??
WAO!!
グアテマラ最高!
しかし、毎日毎日暇やから、地酒探しでもしよか?
てか、コーヒー栽培の仕方覚えたいなあ~。
しかし、グアテマラは京都みたいや。
道を尋ねるとたいがい、上がるとか下がるとか言う。
大阪人の僕にはなかなか難しい説明や。
出来れば43側とか2号線向かって右とかゆーて欲しいもんや。