珈琲を持っていく間際にゆうきちゃんが言った。
「珈琲の中にウィスキー入れてみる?」
「ははは」
昼間っから何をゆーとんねやと思いながら、そのことを忘れたままランチタイム。
今日は
゛ハラスの和風カルボナーラ゛
俗に言う、ハルボナーラ。
ちなみにハルオナーラはビビるぐらい臭いので要注意!
で、カルボナーラを食べながら、ワインを呑んでいると、ふとさっきの言葉を思い出した。
‥珈琲の中にウィスキー入れてみる?
はっ!
ナイスアイデアではないか!
確かにアイリッシュウィスキーや、ブラック・ローズなどの、珈琲を使ったカクテルは存在するが、あまり頼まれない。
うまいのに。
きっと、紅茶にブランデーを垂らすという文化が根づいているのに対し、珈琲にウィスキーを垂らすという文化が根づいていないだけなのだ。
それならばいまここで、僕らがはじめればいい。
毎日少しの量のウィスキーを珈琲に入れる。
お客さんが帰り際、
「なんかええ気分やなぁ」
と、トローンとした目で帰る。
慣れてきたなぁおもたら、じょじょにウィスキーの量を増やしていく。
最終的に1ショット(45ml)入れる形にする。
すると、
「の、の、のどが渇いたぁ〜
あ、あ、アレグリアにこ、こ、珈琲呑みにいかな‥」
と、なるハズ。
堺筋本町からアル中を増やす。
平日のまっ昼間から、みんなワイワイサタデー。
仕事もはかどるし、テンションも上がる。
もう諸外国の人たちに、
ニホンジンテ、クライネ
とは言わせない。
ニホンジンテ、ヤバイネ
と言わせたい!
この計画を実行すれば、僕はお縄だろう。
お縄だけは亀甲、いや結構だ。
だからしたくてもできない。
でも、やりたい。
から、ロシアンルーレット風に、誰か1人に対しやってみるのはありかも知れない。