2011年9月22日木曜日

グアテマラ食事情

そういえばこっちに来てから随分と、トルティーヤを口にしていない。

何故ならメキシコに比べてトルティーヤ屋さんが少ないってのと、メキシコのトルティーヤと比べてグアテマラのトルティーヤが分厚いからや。

この分厚いトルティーヤ。
メキシコで言う所のゴルディータに近い気がする。

ちなみにゴルディータとは、スペイン語でまるまる太っているの意。

その名の通り、食べるとすぐ腹が膨れるハズ。
なのだが、メキシコのゴルディータと比べて、グアテマラのんはあまり膨れず、すぐに腹が減る。

まあ、
「ゴルディータいらんかえ?」
と営業しているワケでもなく、
「トルティーヤいらんかえ?」
と営業しているワケやから、文句の言いようもない。


だが、そうなってくると、やっぱメキシコのトルティーヤが食べたくなってくる。

薄いから具も挟みやすいし、揚げればチップス(トトポス)にもなるから、麦酒のツマミにも最適や。
サルサ漬ければ至極の一品!

メキシコ人のように、
「トルティーヤのない国には行けない!」
と、そこまでトルティーヤ一途って訳でもないし、唐揚げ作ればすぐ挟む。
ポテサラ作ればすぐ挟む。
煮魚作ればすぐ挟む(さすがにお好み焼きは挟まんかった)。
みたいに、何でもかんでも挟むつもりも毛頭ないが、やっぱりなんだか恋しいなぁ。

以外と米は恋しくないのに、トルティーヤは恋しい。
かと言ってトルティーヤ作るのは大変難しいし、なにぶん時間がかかりすぎる。

なので、この国での僕らの主食は主に、米・麦・オート麦になっている。

金があれば屋台やレストランを行ったり来たり出来るんやが、節約しないと長居出来ないので毎日自炊や。

まあ、仮に金があったとしても、毎日毎日外食も飽きるやろうし、グアテマラ料理にはイマイチ興味を感じないので、きっと自炊が主になるやろう。


米にしても麦にしても、トルティーヤほど腹は膨れないが、それでもなんとか腹を膨らますような調理を、日々心がけている。


例えば朝食。
ほぼ毎日オート麦(アベナ)を食べている。

このアベナやが、メキシコ来るまでまったく知らんかった食材。
日本で買うと結構高いみたいやけど、こっちやと1kg=80円ぐらいでかなり安い。

米などに比べてめちゃくちゃ栄養あるみたいやし、水で軽く溶いて火にかけりゃあ、まるでお粥。
塩粥にしても、玉子粥にしても、野菜粥にしても、なかなかイケる。

とろ味成分を利用すれば、片栗粉や山芋の代わりとしても使える。

実際、2日に1度は食すお好み焼きの中や、こないだ作った酢豚にも入れて実証済みや。

あと、ホワイトソース作りにも適しているんではないやろか?

コンソメスープに牛乳・バターと共に突っ込みゃ、手軽にシチューも出来そうや。

ダマが気になるなら、突っ込む前にミキサーにかければいい。

なかなか使い勝手のいい食材や。

そして、もう一つこっちに来るまで知らなかった食材がある。
それは”レモラチャ”。

ヌリアはベヘタベルと言っていたが、正式にはレモラチャらしい。

日本ではてんさいとか、砂糖大根とか呼ばれてるみたい。
そういやアレグリアでは、てんさいの砂糖を使用していた。

上白糖に比べて少し高いが、漂白してないし、体にもいいし、美味いから。

赤カブのような形をした、このレモラチャという野菜。
味は、甘くみずみずしい。
グアテマラでは茹でて薄切りにし、酢や塩、ライムをかけてサラダにするみたいやが、僕らは少し硬めの食感が好きなので、生のまま酢をかけて食べてる。

うまい!
結構クセになる!

ビタミン豊富な健康食材らしい。
が、食べすぎるとうんこが赤紫色になって出てくるので、痔持ちや内蔵疾患の方にはオススメ出来ない一品や。


朝はアベナにレモラチャ。
昼はお好み焼きや米。
夜は野菜スープにアベナや、小麦のみで作る揚げパン。

何やかんや食べてる気がするが、やはりトルティーヤに比べると満腹感は少ない。

少ないで思い出したが、この国の量単位はかなり少ない感を味わわす単位や。


穀物類にしても、野菜にしても肉にしても、市場での買い物時グアテマラでは、
「1リブラ(454g)いくら?」
という販売方法が主流のようで、メキシカンみたいに1kgナンボではない。

これやと2リブラでも908g。
1kgに満たないのである。

kg買いに慣れてしまってるせいか、何故か損した気分。

かと言って3リブラ買ってしまうと1362g。
キロを祐に超えてしまう。
2人で食べるには多すぎる量や。

このなんとも言いがたい切なさ。
主婦、もしくは主夫の方なら、なんとなく気持ちをわかっていただけるのではないだろうか??

ちなみに僕らは今現在、1リブラ(454g)の豚肉を購入した際、4日かけて消費することにしている(実際問題、この1リブラってのも微妙。店によってはボッてるやろう。
なんせ怪しい店は、目盛り部分がそっぽ向いてるから)。

2人で一日110g程度。

少ないようで、…やっぱり少ない。

成長期をとうに過ぎたとはいえ、これではなかなか腹が膨れない。
が、毎日肉を食べようと思うのなら、これぐらいがいいのかもしれない。

野菜・肉・穀物・果物をバランスよく食べることは、体にいいことやと思うし。

別に健康思考でもなんでもないが、極力医者にはかかりたくない。
なんせ医療費がバカにならん。

その為にはきちんと栄養、きちんとガソリン(酒)を供給しなければ。

今はある物を購入するために、日々の酒を我慢してはいるが。

にしても、この町は日によって物の値段が変わる。

うーん、不思議。

昨日3ケツァルやったハガキが、今日は4.5ケツァル。

野菜にしても、米にしても微妙に変わるし。

この不安定さは中々憎い。

プロハポン! プロハポン!
(多分生粋の日本人て意味)

なんて叫んでる暇があるならば、プロプレシオ(純粋価格)にて、販売を行ってもらいたいもんや。

が、プロプレシオでないからこそ得することもある。

こないだリカーショップでジョニ赤が、3500円で販売されていた。

てことは、ジョニ黒も最低でも3500円はするワケや。

でも僕らは700円でジョニ黒を購入した。

これはきっと、店番の子供が勘違いしたからこそ起きた、素晴らしい奇跡なんじゃなかろうか?

これが日本みたいにしっかりと料金表示していたならば、起きなかった出来事やろう。

このいい加減なボッタクリシステムが生んだうれしい奇跡。

ただ1つ心配なんは、店番してた男のコ。

あとで親父にめちゃくちゃ怒られたんちゃうやろか?

うー…ん。(考えんと) こ。