なにかを頬張っている。
「フライドポテトや!」
毎日仕込みでジャガとたわむれ、いい加減、
「お前にもそろそろ飽きたぜ‥」
って、マンネリ化した2人の関係。
そんな関係を断ち切れなくなりそうなほど、おいしそうなポテトちゃん。
「やっぱこれからもネンゴロしようぜ」
そう言いたくなりそうなほどにおいしそうや。
さすがにセニョールにプリーズすることは出来ない。
そういえば、店の冷凍庫にはフリーズされたポテトがあった。
一瞬、解凍しようかなとも考えたが、とりあえずビールを呑むことにした。
昼間呑んだプレミアムモルツがイマイチやったので、キリンで口なおし!
うん、ヨカイチ!
麦酒を呑んだらポテトとのことなんて、どうでもよくなった。
「オトコって勝手ね‥」
そうポテトはつぶやく。
冷凍庫の中で眠ったまま。
どうやらポテトとボク。
熱い関係にはいたらなかったようや。
「ごめんよポティ。でもね。勝手なやつと思わないでおくれ。
今日はたまたま麦な気分になっただけさ。
また明日、お前を抱いてやるぜ。セニョリータ!」
麦酒呑み終わったし、そろそろウィスキーかな‥