8月7日(日)
ついにレチュギージャスを後にした。
家族やボニー一家と再び会うことを約束。
ロマンとの別れ際泣きそうになり、呑んだくれフアンの涙目に感動し、結局ガウデの息子からマッサージ代30ペソを貰えぬまま、小汚いバスに乗りこんだ。
ベラクルスに到着すると、ボスの娘・ロシオと、その恋人ホルヘが待っていた。
グロリアの手作り料理である、モーレとミニージャを渡す為に待ち合わせしていたのだ。
荷物を渡した後、即座に別れを告げようとしたが、バスが当日の夜23時出発しかないということと、仕切りにロシオがバス出発まではどこに行くのかを聞いてくる為、結局ホテルには行かずにロシオの家で休憩することになった。
出発までの間に色々話していると、電話のかけ方を聞いたつもりが電話をかけて欲しいと伝わったのか、ロシオが携帯から次の行き先、Oaxacaにある、”El ranchito(エル ランチト)”の女主人・Nuria(ヌリア)に電話をかけてくれた。
ここに来て初めての、電話越しでのスペイン語での会話。
若干緊張したが、明日の朝6時半にオアハカの二等バスターミナル”AU”に到着することを伝えることが出来た。
彼女は8時に迎えに来てくれるという。
そして、電話越しの声から、ヌリアがお婆ちゃんであることが判明した。
僕は婆ちゃんっこやから、婆ちゃんが大好きや。
乳首の珍毛は数日前に無くなったが、運がやってきた予感。
次の農場では、なんとなく楽しくやっていけそうな気がした。
今回はWWOOFではなくイビキのうるさいホセからの紹介やし、一日三時間半の手伝いでいいみたいやし、カップルの為の部屋もあるってゆーてるし。
ただ、飯がついてるんかどうかだけが心配や。
まあ、無けりゃ無いで草でも食うか!
8月8日(月)
予定より約2時間遅れでオアハカに着いた。
言葉が通じてなかった為に、ヌリアを一等バスターミナルで三時間も待たせてしまった。
まあ、僕らは僕らで二等バスターミナルで二時間待ったが。
結局三人が出会えたのは朝の10時。
それからタクシーに乗って、グエンヅラインにある”El ranchito”を目指した。
にしてもNuriaってば、なんてヒッピーなんでしょう。
海外やパーティーなどで、よく見かけるヒッピーめいたのとも、ヒッピールックがお好きな若者とも違う。
ヒッピーであることを主張していないのに、ヒッピーであることがあからさまに解る。
とにかくオーラがヒッピーや。
この先、
「ヒッピーて一体なんなん?」
って聞かれたら、
「彼女や」
って答えることにしたいぐらいヒッピーや。
彼女自身もこう言っている。
「昔からずっとヒッピーやってきて、今はここに住んでるの。
あっ。ドラッグはやらないよ」。
今年68歳。
「子供が四人に孫もおるけど、みんなヨーロッパに住んでるし、知らん!
私はいま自由だ~!」
町からタクで約20分。
ランチョに到着すると、僕らの他には誰もいなかった。
どうやら僕らだけが手伝うらしい。
でも、まあとりあえず今日は仕事はナシ。
MEZCAL(メスカル)で乾杯し、明日から楽しくやって行こうぜ!
的な話をした。
とにかく朝3〜4時間働いたら、後は自由らしいし、飯も3食あるし、専用の部屋もめちゃくちゃキレイやし。
のんびりやって行こうと思う。
なんせ僕らは、自由で貧乏。
そして、彼女はオールド&ヒッピー!
怖いもんナシや!
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