2010年4月4日日曜日

迷走王 ボーダー

誰にでも、自分にとってのバイブルってのがあるもんやろう。

ボクにとってのバイブル…。

「それは、‘‘コブラ‘‘。そして、今回ここで紹介する‘‘ボーダー‘‘や」

ボクがボーダーに出会ったのは確か21歳ぐらいのときやったと思う。

当時勤めていた会社の新入社員(っても10歳上)に、
「はるみたいやで。読んでみたら?」
と、薦められたのがきっかけやった。

何となしにページをめくり、何となしに読む。

「ふ~…ん。 ふんふん…。  ん?  んんんん? え?             おもしろ!!!!」

とにかくおもしろい。
そして感動。

当時マンガと言えば、戦闘モノやヤンキーモノ、冒険モノぐらいしか読んだことがなかった(スポーツ系はあんまり好きじゃない)。

そんなボクにとって、これはあまりにも衝撃やった。

主人公・蜂須賀。
年齢不詳。
長い旅から帰ってきたあと、家賃3千円の元便所部屋に住みながら、毎日毎日フラフラフラフラ…(説明はこれぐらい。あとは読めばわかる)。


「便所部屋に住みたい!」
ふいに思った。

まあ実際なかなかないけど。

ここまで本能的に波長の合ったマンガは初めてかも知れない。
とにかくこのマンガの存在がうれしかった。

「無為こそ過激」

「貧乏は美徳」

言葉の1つ1つがボクの心を躍らせた。

「ボーダーに出会ってなかったら死んでた!」
と、までは言わないが、ここまで人生をおもしろおかしく過ごしてはいなかったような気がしないでもない。

そーゆー意味でボーダーは、ボクにとってのバイブルなんやろう。

蜂須賀のいう‘こちら側の世界‘。‘あちら側の世界‘。

ボクはどっちにいてるんやろう?

もしかしたらどちらでもない新しい世界なのか?

まあ、そんなことはどうでもいいか。


とにかく毎日楽しく過ごしていればいいやろう。

たんぽぽみたいに風に揺られてふらふらと、たまたま到着したトコで、耳を傾け風の唄を聴き、カラダ全体で大気を感じ、頭の中で宇宙をイメージしながら、心の奥底で何かを燃やす。

そんな日々が楽しければいい。

そよ風に揺られてまた新しい場所に飛んでいけばいい。

ホンマの故郷を見つける旅は死ぬまで続くんやろねぇ~。

きっともうわかってるんやろけど。

ホンマの故郷にもどることは、おっかさんの腹の中にもどるんと一緒で、案外むずかしいことなんかもなぁ。

せやけどまあ、案外簡単か。

心に縛りついたへその緒を、大事にしすぎるか、しすぎへんかの問題なんやろう…

これ以上続けると夜まで書いてまいそうやし、なんとなく話それたし終わっとこ。

ボーダーでも読も。

0 件のコメント:

コメントを投稿