2010年7月13日火曜日

ビルジンコクテルには、ほど遠い

野坂昭如を読みなおしていると、『色即回帰』の中にさまざまなコクテル(カクテル)が出てくる。

その中の一つ。
ービルジンコクテルー
を、作ってみた。

‥アップルブランデー三分の一ジガア、クレームドメント三分の一ジガア、ジン三分の一ジガア、
と、物語に出てくる老人は語る。

レシピどおりに作ると、コクテル、ビルジンは完成である。
が、写真でみると緑色でしょ。

これは失敗。
うちは緑色のミントしかないから代用で作ったけど、ホンマは白のミントでないといけないのですよ。

なぜ白でないといけないかは、この節を読めばわかる。

ーその色合いはあくまでも未だ男の肌を知らずして、しかも春情朝に夕にただならぬ乙女の、その秘所の色合いと、芳わしき香りただよわせるのが身上。

これでわからないならもう一丁!

ーなるほど薄紅いになおほの白さの漂う色合い、いかにも艶めいてみえぬでもなく、一瞬、これまで眺めた女の秘所の、あるいは戸口くろずみたれど開けばみずみずしき鮮紅色の、すでにしてぬめぬめと光りはなつさま、また白饅頭のごとくもり上り、指先きにて分ければ淡紅色の一線あらわれ‥

もうおわかりでしょう。
ビルジンコクテル。

わかりやすく言えばバージンカクテル。

う〜ん。
野坂さんは変態やね。

クレームド・ミント・ホワイト買おうかな。

そして意外にも酔ってきたのど水飲もう。

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