とうとう31歳になっちまった。
なので、お下品旅日記を一時中断して、たまには真面目な心境日記を書こうと思う。
31歳。
三十路という言葉では言い表せなくなった、変に照れ臭い歳。
この歳になって気づいたことがいくつかある。
まず初めに、僕は坂本龍馬ではないということだ。
物心ついた頃から背中に一本真っ白な毛が生えてるので、
「僕はもしかしたら坂本龍馬なんちゃうかな?」
と思っていたのだが、坂本龍馬が土佐の人間だったと知り、関西弁を話す僕は坂本龍馬じゃないってことに気づいたきに!
次に、昔オトンから聞かされていた、
「鼻くそは脳みそのカスやから、勉強すればするほど鼻くそは沢山出てくるんやど」
っていう鼻くそ=脳みそのカス説が、どうやら世間一般のソレとは違うんだということに気づいた。
しかし、鼻くその正体が何なのかは、いまだ解明されていない。
そして最後に、これがもっとも重要なことなのだが、31歳になってサーティワンアイスクリームに行っても、何の特典もついてこないらしい。
これはもう甘党にとっては由々しき事態だが、塩辛党の僕にとってはそんなことどうだってよく、ただただベトナム人女性が彼氏の前で堂々と、鼻に指突っ込んでイジイジしているときの神経を疑ってしまっているだけの話。
アオザイ姿のベトナム人女性のセクシーさと、鼻をイジイジするベトナム人女性のダーティーさとのギャップにドキッとするだけの話だ。
いや、しかし、ホンマに今まで真面目にかたく生きてきた。
親から敷かれたレールの上を、疑うことなく進んで来た。
なぜならオトンは言った。
「体洗ったらカラダがしょっぱくなくなるから、あんまり風呂に入んな」
と。
そしてオカンは言った。
「あんたの好きにしたらええ」
と。
だから僕は、風呂にどっぷり浸かるのではなく、烏の行水を選んだ。
僕という人間は、ホントはそれぐらい真面目なのだ。
だから、ずっと真面目に、自由という名のレールの上を言われるがままに走ってきたのだ。
しかし、地球が巨大なフンコロガシに回されてるだけの巨大な糞の塊ではなく、自転を行い続ける希望の固まりだと知った以上は、僕も自分自身で回り始めないとイケナイ。
だから、これからは違う道を選ぼうと思う。
これからは自由レールを脱線し、常識っつー名のガタゴト道をほろほろとろとろ歩いてゆこうと。
なんせ僕も、もうサーティワンだから。
一般的にいえば、バカなことばっか言ってられない歳らしいきに~。
ってことで、あと5年ぐらいはテキトーに暮らせるやろう。
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