2011年11月24日木曜日

グッバイ! グアテマラ!

10月4日
グアテマラ出国前夜。
歯の最終治療をするため、例の歯医者へと向かった。

最後ぐらいは真面目に治療してくれるやろうと思いきや、またまたやらかしてくれた。

治療中に突然、席を外す歯科助手。
何をするんかなと思いきや、ハンドバッグを肩に下げ、お手々フリフリさようならの御挨拶。
そして、ケツからブリブリさよおならにて爆殺。

「アディオス! ブッ!!!」

無礼や。
あまりにも無礼や。

かんぺーちゃんが昔、
「お礼のプー」
と、よく言ってたが、その行為はお礼というよりは無礼。
かなり失礼やろう。

"これでもオイラ、あんたの給料の出処に協力してんだぜ!"

それをこともあろうに、屁をかまして立ち去るとは…

恩を仇で返すとは、まさにこのことやろう。

そういやホテルのオヤジも、ハンモックに寝そべりながら、何回も屁を垂れ流してたっけ。
ファック!

それにしても歯科助手が去った後、一体誰が助手をするのだろうか?
と考えていると、白衣を着た1人の男性が部屋に入って来た。

何やらこれからハメる歯の話をしているようや。

こいつはもしかすると、別の歯科医?
なかなか難しい治療やから、助っ人に来てくれたんかも?
ラッキー!

ウキウキしながら、男性の顔をマジマジと眺める。
と、そこには目を疑う光景が広がっていた。


白衣を着た、一見歯科医のような男性。
なかなかええ面構えしとる。
が、その男性の肩には聴診器がぶら下がっているではないか!

てことはあんた、内科やないか?

歯ぁ、まったく関係ないがな!

こんな最終局面に内科医に入ってこられても。

聴診器を胸に当てられ、
「はい。吸って~…
はい。吐いて~…」
と言われても。

吐いてやないがな、歯が痛いんやがな!
なんつー親父ギャグすら出てこんわ。


そんなこんなで、内科医にマトモな補助が出来るワケもなく、いつも以上に生唾詰まらせ、おまけに今回は、接着用のセメントの欠片までも喉に詰まらせながら、不満足にて治療は終了した。

ご親切にも日本では保険の効かないであろう、磁器製の歯をハメられて。
(まあ、もちろん診断書には、銀歯と書いてもろたが)


翌朝。
宿の一家に見送られ、バス乗り場へと向かった。

サンペドロからケツァルテナンゴ→ウエウエテナンゴを乗り継いで、国境の町 ラ・メシヤで一泊する予定でバスに乗った。

が、グアテマラ人のあまりの汚さに急遽予定は変更された。

サンペドロからケツァルテナンゴまでの間ずっと、後部座席に座った兄ちゃんが背もたれに、痰やら唾やらを吐き続ける。

「グァ…ペッ! グァ…ペッ!」

それはそれは、なかなか愉快な光景であり、彼の行為を上品な言葉であらわしたなら、
”お下品”
である。

この”お”という文字は何ともよく出来ていて、この文字を頭につければ、たいがいの言葉は上品になる。


おつまみ、お茶漬け、お客様、お仕事、お遊戯、お留守番。
おなら、おっぱい、おとんにおかん。おじんにおばんに、おちょんちょん。
も一つおまけにおまんこ野郎。

グアテマラ人は下の口からは、プッスカプッスカ屁を垂れ流し、上の口からは、ペッペ、ペッペと痰ツバ吐き出す。

それが彼らのファッションなのか、そんなお方が何故か多い。

その後、乗り継いだバスでも、似たような光景が多々あった。


確かに。
痰ツバ吐きたい時は、誰にだってあるやろう。
そりゃ、僕にだってある。

しかしながら、車内で吐くのはさすがに、
”反対の賛成の反対なのだ”

ってことで、僕らは愛すべきか愛さぬべきか、どっちなんだかよくわからんグアテマラという国をあとにし、メキシコへ再入国した。

出入国時にまれに要求されるというワイロも要求されず、
「果物とか野菜とか持ってないよね~」
なんて、ただ尋ねるだけの簡単すぎる入国審査をパスし、最大日数180日のサインも貰い、愛すべきメキシコへと無事戻ってきたワケだ。


ただひたすらに無為に過ごした一ヶ月そこそこのグアテマラ旅。

この旅の中で、僕らに何かしらの進歩があったかどうかは、新しくなった歯に聞いて欲しい。

きっとこう答えるやろう。

「もうじき(磁器)や」

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