2011年9月4日日曜日

買ってきたトイレットペーパー

8月18日(木)
昨日結局、トイレットペーパーを買ってきたのやが、
「買わなくてよかったのに。
なぜならこの町で買うと高いから。
また別の日に買いに行くつもりだったのよ」
と、Nuriaに言われた。

そうやったんや!
しくった!

まあ、ええ。
あって困るもんでもないやろ。

今日は朝から今住んでる部屋の掃除と、便所の掃除をした。

「地面が濡れてるから今日は掃除にしよう」
と彼女は言ったが、きっとホンマの理由は友達が来るからやったみたい。

なんせ12時になり、3人の友達が来た時に、部屋や農場の紹介をしてたから。

今日やって来たのは、イタリア人のクリスチャンと、その奥さんアレイナ(ドイツ人)。
そして、2人に土地を貸している農場主・スイス人のフランシア(女性)。

どうやら8年ぶりの再開らしい。

オアハカの町で偶然出会った時に聞いた住所をあてに、訪れたのだとか。

みんなでメスカルで乾杯した後、トークタイムが始まった。


クリスチャンは、肥料作りの話をさせると止まることを知らない熱い男。
有機肥料の作り方を延々と語る。

アレイナやフランシアからしたらなかなか鬱陶しい奴なのかもしれないが、僕はこういう奴大好きや。

好きなことを熱く語れるってのは、かなり素晴らしいことやと思うから。

ただ、ムーミン谷からひょっこり顔を出す大量のニョロニョロは(鼻毛ね)、ちゃんと処理するべきや。
まだ20代半ばなんやから。


嫁のアレイナは、とにかく腹が減ってるから、話はどうでもいいって感じ。
僕らが作った雑炊、かなりがっついてた。

お腹に赤ちゃんおるから、そら腹も減るやろうが。


そして、フランシアはカッコいいおばちゃん(確か58歳)
白髪の短髪がめちゃくちゃ似合ってる。
スイス人やのに保険には入ってない。

だから、周りのスイス人から、
「頭おかしいんちゃう?
保険にも入ってないなんて!」
と、よく言われるそうや。

しかし、こんなにも多国籍が集まれば、結構勉強になるもんや。

知らなかったことをたくさん知れるいい機会。

この席で非常にいい話を聞いた。

それは、ドイツともしもし(電話越しの)の関係についてや。

イタリア語の乾杯が”チンチン”って言うのは、なかなかよく聞く有名な話。
結構みんな知ってると思う。

この日もその話が出た。

クリスチャンが、
「日本人女性にチンチンって言ったら、彼女が赤面しながら日本語でのチンチンの意味を教えてくれたよ」

「男のコのまだ成長しきってないマラのことだろ」
と。

確かにそうや。

しかし、チンチン=マラやと簡単に説明すりゃあいいもんを、わざわざ”成長しきってないマラ”とまで説明するとは、この日本人女性もかなりの好き者らしい。

そんな話をしているとアレイナが、
「私も赤面したことあるわ」
と切り出した。

「日本人の友達が電話で、”もしもし(むしむし)”って言ってきたとき驚いたわ」
と。

「むし(Muschi)はドイツ語でマンコ。
電話かけてきて、第一声がマンコマンコって!
さずかにビビったわ」

…そら確かにビビるわ。

僕でもビビるわ。

それにしても、またまた歯が痛い。
いいかげん虫歯ちゃうか??

8月19日(金)
鶏小屋作りに使用する木材に、軽油を塗った。
雨とかから木を守るためらしい。

その後、Isaac(イサック)ともう1人じいちゃんが芝刈りをしに来た。

仕事がひと段落し、みんなで朝食を食べる。
すると、じいちゃんとNuriaが宗教戦争をおっぱじめた。

彼女は無宗教。
じいちゃんはキリスト教。

なんで宗教持たへんねんってな話になったそうで、ゆうきちゃんはテーブルがひっくり返ることを期待しながら見ていたそうやが、僕はこの地方の名物”トラユーダ”とかなんとかいう、でっかいパリパリトルティーヤを食べるのに夢中で、全く話を聞いてなかった。


まあ、宗教持つも持たんも人の自由。
否定も肯定もせず、
「ふ~ん」
って聞いとくんが1番や。

ただ僕はイスラム教だけは勘弁や。
なんせ豚玉が食えんくなる。

それだけはかなわん話や。

ってか、イスラム教の人らも、豚玉食ったら考えが変わるんではないだろうか?

そういえばヌリアは、
「豚だけは汚いから食わない」
と言ってた。

イスラムの影響??

でも、そういえば今日、イサックたちが持ってきたハム食べてました…よね?

ハムって、豚肉ちゃいましたっけ??

あっ。
僕の勘違いかな?


まっ。いっか。

結局テーブルがひっくり返ることはなかったんやし。



昼頃に、刈った芝を荒地にまいてたら、ガビィっていう名のメキシコ人がやって来た。

鶏小屋作りの手伝いにやってきたそうやが、庭をしばらく眺めた後、
「今日はやっぱ仕事したくないから帰るわ。
また明日ね」
と、僕ら2人にガムを渡して帰っていった。

なんかスナフキンみたいな不思議な奴やった。
帽子はノッポさんみたいやったし。



8月20日(土)
この土地に唯一ある荒れきった畑。

その畑を本日授かることになった。

「あんたらの為の食料を育てりゃいいじゃん」
って。

だから、まずは雑草を抜いた。

かなり生えまくってるから一週間はかかると思う。

抜いた草と、ロベルトの聖地にある湿気った土&枯葉&小枝。
そして、馬糞。

これに水と小便ぶっかけて置いてりゃ、肥やしになるやろう。

そして、ガビィは来なかった。



8月21日(日)
シーツを洗った。
漂白剤と洗剤を合体させるという荒技を使い洗った。

どうやらメキシコには、”混ぜるな危険"という文字はないみたいや。

そして、今日もガビィは来なかった。



8月22日(月)
メキシコに来て、何度かインターネットを利用しているが、使用料の相場は1時間=10ペソ(約70円)が相場のようや。

だが、ヌリア情報ではラチゴロの図書館まで行けば、1時間=5ペソでネットが出来るという。
半額や!
しかも、1台しかないグエンヅラインと違い6台もあるというではないか。

僕らは仕事終わりで図書館へと向かった。
歩いて10分弱。

実家からJR塚本まで歩くよりも全然近い。

図書館に着くと、若い姉ちゃんが1人いた。

「パソコン使える?」

「うん。でも、ネットはないよ」

「えっ?」

何やそれ??

結局、近くのインターネット屋さんを紹介された。
1時間=10ペソ。

グエンヅラインと一緒やし。
閉まってるし。

グエンヅラインに戻ってきたら、ガキ共が一台のパソコンに群がって使えんし。

しゃあないので家に戻ってくると、夕方にメキシコ人のナジェリがやって来た。

その後、遅がけに日本人のまことさんとけいこさんがやって来た。

計3人。

今日来るなんてことは一切聞いてなかったらしい。

だから、ナジェリは床が土の家に、日本人カップルは庭にテントを張って宿泊することになった。

まあ、みんな急に来たわけやから、ヌリアがゴザを買う暇も、僕らが部屋を移る時間もなく、たまたま日本人カップルさんがテントを持っていたこともあり、今の快適な部屋は運良く確保出来た。

ラッキーや。

きっとトイレットペーパー買ってきたから、運がまわってきたんやろう。

しっかし、ガビィはいつまでたってもこんなぁ。



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