最近RCのナンバー、
”Sweet Soul Music”
を気に入ってよく聴いている。
この歌でいっちゃん好きなフレーズはもちろん、
~踊りたがってるのさ お揃いで作ったこの靴が 今も~
や。
ここを聴くと、なんかわからんがむしょうに心が弾み、おそろの靴を履いて、スウィートソウルミュージックで踊りたくなってくる。
しかし、僕らにはお揃いで作った靴などない。
「お揃いの靴かぁ。かっこいいよなあ!
欲しいなあ!」
なんて話てたら、ふとあることを思い出した。
そう、前回のこの町というか、アホ家族の農場で住み込みボランティア生活をしているとき、いつも気前のいい弁護士ニーチョが、
「俺のアミーゴやぁ!」
と、連れていってくれた靴工房の事を思い出したのだ。
ここレチュギージャスと、カランサの間に、その靴工房がある町は存在する。
なんしか近い。
歩いて行ける距離や。
そういや大阪で靴工房があるとこなんて知らんしなぁ。
そう考えると、今ここで靴作っとかなあかん!
そんな気がした。
確か、一足1500ペソ(約9375円)て言ってたし。
日本でブーツをオーダーしたなら、きっと一足4〜5万はかかるんじゃなかろうか?
かなり安い気がする。
メヒコ人はアバウトやから、少々不安やが、
「よし!作ろう!」
ってことで、靴工房まで向かった。
工房に着くと、数ヶ月前たった一度話しただけの僕たちを、店の兄さんはしっかり覚えてくれていた。
しかし、この日、親父さんが不在だったので、出直すことになった。
12月24日(土)
フルーツポンチを教わる前。
僕らは再び工房へと向かった。
今度はちゃんと親父さんがいてた。
足のサイズを測り、ブーツのタイプを選ぶ。
っても、ショートかウエスタンのみ。
せっかくメヒコで作るんやし、ウエスタンにした。
続いて革選び。
牛オンリーでも、蛇と牛のコンビネーションでもイケるってことで、これまたせっかくやから、コンビネーションにすることにした。
まずは牛革選び。
「黒にしよか?」
「茶色かなぁ?」
「オレンジ系もいいやん!」
なんて迷いながら、あまり目にしたことのない、灰色がかった柔らかい焦げ茶色のような、そんな渋く不思議な色の革を選んだ。
続いて蛇皮選び。
あまり暗い感じも嫌やし、かといってハイカラすぎるんも嫌やから、赤黒いヤツを選んだ。
これでかなり渋いのが出来るんちゃうか?
Torro y Culebraートロ イ クレブラー
(牛と蛇)
で作る、100%本革ブーツ。
この町の牧場にうようよいる、牛&蛇を殺してるのか、はたまた別の町から仕入れてるのか?
その辺はどっちゃでもいいが、ホンマに一足一万以下で買えるのかどうか?
そこんとこが1番気になるところ。
親父さんに尋ねる。
「クアントバーレ デ ウナ ボタ?(一足いくら?)」
「700ペソ」
え!!
マジで!
安っ!
一足700(4375円)て!
二足で一万以下!
これは安すぎるやろう!
あまりの安さに腰を抜かしかけつつ、顔はしっかり二ヤケながら帰路についた。
ーそして、10日後。
念願のおそろの靴を取りに行く。
10日という、手作りにしてはやや早すぎるようなペースで作った靴は、やはり要所要所で荒っぽさがあるが、そこがまたメヒコらしくていい。
そして、思った以上に渋い出来上がり。
早くこの靴を履いて、2人で踊りたい。
もちろん夜ストLIVEに繰り出すつもり。
しかし、この町の夜の安酒場で、ならず者達が暴れることはあっても、夜ストLIVEがあることはないので、日本帰るまでは2人の部屋のキッチンで踊ろうか。
そして、もう一足ずつ作ろうか?
う~ん。
悩んじまうなぁ。
とにかくうずうずしてる。
踊りたがってる!
お揃いで作ったこの靴が。
今も!!!!!
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