2012年1月12日木曜日

Sweet Soul Music

最近RCのナンバー、
”Sweet Soul Music”
を気に入ってよく聴いている。

この歌でいっちゃん好きなフレーズはもちろん、
~踊りたがってるのさ お揃いで作ったこの靴が 今も~
や。

ここを聴くと、なんかわからんがむしょうに心が弾み、おそろの靴を履いて、スウィートソウルミュージックで踊りたくなってくる。


しかし、僕らにはお揃いで作った靴などない。


「お揃いの靴かぁ。かっこいいよなあ!
欲しいなあ!」
なんて話てたら、ふとあることを思い出した。


そう、前回のこの町というか、アホ家族の農場で住み込みボランティア生活をしているとき、いつも気前のいい弁護士ニーチョが、
「俺のアミーゴやぁ!」
と、連れていってくれた靴工房の事を思い出したのだ。


ここレチュギージャスと、カランサの間に、その靴工房がある町は存在する。

なんしか近い。
歩いて行ける距離や。

そういや大阪で靴工房があるとこなんて知らんしなぁ。

そう考えると、今ここで靴作っとかなあかん!
そんな気がした。

確か、一足1500ペソ(約9375円)て言ってたし。

日本でブーツをオーダーしたなら、きっと一足4〜5万はかかるんじゃなかろうか?

かなり安い気がする。
メヒコ人はアバウトやから、少々不安やが、
「よし!作ろう!」
ってことで、靴工房まで向かった。


工房に着くと、数ヶ月前たった一度話しただけの僕たちを、店の兄さんはしっかり覚えてくれていた。

しかし、この日、親父さんが不在だったので、出直すことになった。


12月24日(土)
フルーツポンチを教わる前。
僕らは再び工房へと向かった。

今度はちゃんと親父さんがいてた。

足のサイズを測り、ブーツのタイプを選ぶ。
っても、ショートかウエスタンのみ。

せっかくメヒコで作るんやし、ウエスタンにした。

続いて革選び。
牛オンリーでも、蛇と牛のコンビネーションでもイケるってことで、これまたせっかくやから、コンビネーションにすることにした。


まずは牛革選び。

「黒にしよか?」

「茶色かなぁ?」

「オレンジ系もいいやん!」

なんて迷いながら、あまり目にしたことのない、灰色がかった柔らかい焦げ茶色のような、そんな渋く不思議な色の革を選んだ。


続いて蛇皮選び。
あまり暗い感じも嫌やし、かといってハイカラすぎるんも嫌やから、赤黒いヤツを選んだ。


これでかなり渋いのが出来るんちゃうか?

Torro y Culebraートロ イ クレブラー
(牛と蛇)
で作る、100%本革ブーツ。

この町の牧場にうようよいる、牛&蛇を殺してるのか、はたまた別の町から仕入れてるのか?

その辺はどっちゃでもいいが、ホンマに一足一万以下で買えるのかどうか?

そこんとこが1番気になるところ。

親父さんに尋ねる。

「クアントバーレ デ ウナ ボタ?(一足いくら?)」

「700ペソ」

え!!
マジで!

安っ!

一足700(4375円)て!

二足で一万以下!

これは安すぎるやろう!


あまりの安さに腰を抜かしかけつつ、顔はしっかり二ヤケながら帰路についた。



ーそして、10日後。

念願のおそろの靴を取りに行く。

10日という、手作りにしてはやや早すぎるようなペースで作った靴は、やはり要所要所で荒っぽさがあるが、そこがまたメヒコらしくていい。

そして、思った以上に渋い出来上がり。


早くこの靴を履いて、2人で踊りたい。

もちろん夜ストLIVEに繰り出すつもり。

しかし、この町の夜の安酒場で、ならず者達が暴れることはあっても、夜ストLIVEがあることはないので、日本帰るまでは2人の部屋のキッチンで踊ろうか。

そして、もう一足ずつ作ろうか?

う~ん。
悩んじまうなぁ。

とにかくうずうずしてる。
踊りたがってる!

お揃いで作ったこの靴が。
今も!!!!!

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