2011年7月21日木曜日

WWOOF•Lechuguillas編 その3 ~Aguardiente~

Lichi収穫の初日にBarracuda共が来たとはいえ、すぐに帰ってくれたので害はなかった。 

この後、Rubenたちがやって来だす頃から、農場の生活での歯車が狂いだすのだが、 
「じゃあそこでの生活は満足出来ないものなのか?」
と、聞かれるとそうではない。 

何故なら、この農場で働くボス2人とメヒコの大学生、それにこの小さな町・Lechuguillasの人たちが、最高にいい人たちばかりだからだ。 

5月8日(日) 
初めての休日。 
ゆうきちゃんに散髪してもらったあと海に行く。 

海までは1km。 
ちんたら歩いて行く。 

Mexicoに来て初の海。 
風で波が荒れてたせいか、あまりキレイではなかった。 
残念。 

現地人と共に写真を撮ったあと家に戻ると、Leonが 
"Aguardiente de caña" 
をご馳走してくれた。 

Aguardiente de cañaとは、さとうきびの蒸留酒。 
ゆってみれば、さとうきび焼酎。 
もしくわ、安物のラム酒やね。 

これがなかなかうまく。 
僕らは上機嫌! 

ほろ酔い気分でなんとなく隣の農場を覗きに行くと、酒盛りをする男たちの姿が。 

もちろん声をかける。 
と、そのうちの1人が、トウモロコシをたくさんくれた。 
でも、酒はくれなかった。 

そして、鳥脅し用の音の鳴るムチ、”チュリオン”を目の前で鳴らしてくれた。 

パンパン! 
と、ピストルみたいな音が鳴る。 

「メキシコでよく鳴ってる音はこれやったんや」 
と、このとき初めて知った。 

二年前から気になっていたことがやっとわかり満足。

彼、Tomasに別れを告げ、近所のビール屋   
” Quince De Letras” 
で、Caguama(リッターサイズのビール)を注文して呑む。 

すると、1人のborracho(酔っ払い)が近づいてきて、酒を奢ってくれた。 

多分名前はJuan。 
葉っぱとコカインが大好きな、38歳妻子持ち。 
肩に入れたタトゥーの二文字は、”No fear”(怖くないよ~)。 

なかなかやばい臭いをプンプン撒き散らす彼に別れを告げ、再び家に戻った。 

あとあと聞いた話やが、彼は仕事もせず、嫁はんの働いた金で薬を買ってはキメまくってるらしい。 
一回捕まってるらしいし、なかなかヤバイ野郎や。 


翌日。 
仕事前にボスと共に、搾りたての乳を飲むため近所の牧場へ。 

歩いて2~3分のところにあるこの牧場では、Romanって名前のじいちゃんが乳をシャーシャー搾っている。
  
面白いぐらいに出てくる牛の乳。 
これなら僕にも出来るんちゃうかとトライするが、一向に出ない牛のオッパイ。 

オッパイがいっぱ~い。 
"爺が揉んで、ボスも揉んだから、出なくなった牛のオッパ~イ" 

きっと性感帯を間違えたんやろう。 

まあ、セックスのあまり上手くない僕が、牛を感じさせるほどのマジックフィンガーを手に入れるには、まだまだ修行が足りんのやろう。 

なんせ爺ちゃんには、4人の嫁がいるらしいから。 
かなりのプレイボーイや。 

色んな乳を揉んできたからこそ、なせるワザなんやろう。 

うんごいわ! 

そうこうしているうちに、BOSSがコップ一杯の牛乳を差し出してくれた。 

初めて飲む搾りたての牛乳は、生ぬるく甘くAguardienteの味がした。 

んなはずはないやろう! 
と、BOSSに問い詰めたところ、イタズラにaguardienteを混入したことが発覚! 

おかげで朝からほろ酔い気分。 
昼にはMezcalも呑めたし、最高の一日や。 

テキーラで有名なメキシコやが、この町ではcañaが主流。 

なんでもCuba文化の影響らしい。 
その昔、スペインがキューバに侵略した後、Veracruzに攻めて来た為、キューバのサルサや、さとうきびがこの州都に伝わり、未だ名残りが消えないのだと聞いた。 

歴史ってなかなか面白いね。 
ちんちろり~ん。 

一本30ペソ(約240円)のさとうきび焼酎をコーラやグレープフルーツソーダで割って呑む。 

ミントもライムもテグアカン(炭酸)もあるのに、何故かモヒートはあまり知られていない。 
ので、モヒートを作ってみた。 

ウマイ!! 
ラムと変わらん味がする。 
そら、ラムみたいなもんやからなあ。 

ボスの奥さん・Gloriaもお気に入り。 
なかなかやりよる安酒や。 
是非とも日本に持って帰りたいもんや。 

まあ、確実に頭イカれてまうであろう安酒やが。

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