5月16日(月)
RubenとLauraがPepeというEspañaを連れてやって来た。
こいつがまたなかなかのイカれポンチで、面白可笑しいコカインMen。
29歳学生らしいが、ホンマかなあ?
三人がやってきた翌日。
朝から共に働くんかなあと思っていたら、イスに座ってちんたらコーヒーを飲んでいるではないか。
その後、庭で簡単な作業をしては、ちょこちょこと休んでいた。
僕は、Ruben&Lauraは、若いのによく働く夫婦やと思っていたのだが、実は真逆で、全く仕事をしないドラ息子とドラ彼女だということが判明した。
33歳だというのに、脚立の一つもロクに使えず、どっかで働くわけでもなく、父親から金をせびる。
部屋は荒らすだけ荒らして片付けない。
なんか2人して閉じこもっとんなあ~思たら、パンパンパンパンおっぱんぱんしとる。
なんとも言えないおまんこ野郎たちや。
僕らは極力彼らと話さないようにし、食事も共にしないように務めた。
運良く火曜日は、Nichoという現地の弁護士が経営するレストランで、酒と飯をご馳走になった。
この後、数回ご馳走になり、VISAと仕事をもらえそうな雰囲気になっていたが、三十路やということが判明した途端、めっきり彼は訪れなくなった。
‥残念!
水曜日は水曜日で、Leónの友達のセルソの家で、ちゃんちゃん焼きをご馳走になった。
セルソはダンスの達人で、笑うと大量の鼻毛が見え隠れする、気のいいオッちゃん。
話すんが早すぎる為、会話の99%は理解出来ない。
‥残念!
翌木曜日。
ペペを残して糞どもは出て行った。
金も食料も置いて行かずに。
油も切れ、水もなく、あるのはおまんこ野郎が置いてった、廊下に敷かれた淫水臭いベッドだけ。
枕元に置かれたマンゴーの食べカスが、いやらしさと苛立たちさを醸し出す。
しょうもないダイイングメッセージはいらんから、金を置いてけ、金を!
David、Pepe、僕にゆうき。
食料のない家で、大人四人が生活を共にする。
腐りかけの野菜と、毎日収穫する卵だけが僕らのエサ。
「今日は何を食べる?」
と、ペペに聞くと、
「Huevo con huevo(卵入り卵)」
と、苦笑いが返ってくる。
飢え死にしそうな状況下でも、変わらず毎日働かされる。
これじゃまるでタコ部屋や。
あれ?
WWOOFって農業ボランティアプロジェクトやったよね?
タコ部屋プロジェクトじゃなかったよね?
思わず尋ねたくなる状況下。
あまりにも腹が立つので、Rubenが大事にしているであろう赤ワインを四人で開けようと思い、ペペに差し出してみた。
「わおっ! ハル!
赤ワインじゃないか!
ハルが買ってきたの?」
さすがワインにうるさいスペイン人。
反応が早い!
「違うよ。Rubenのやつやで。
どうする? 呑む?」
「呑もう呑もう!
もし、Rubenに聞かれたら、俺のせいにしてくれたらいいよ。
ペペは頭がイカれてるってゆってくれればいいさ。
俺は俺で知らん顔するし」
なんて心強いスペイン人なんやろう。
僕らはせめてもの楽しみにと、心ウキウキで開けてみた。
ペペは言った。
「うわっ! クソまず!」
何を食べても、
「Riquísimo!(めちゃうまい)」
という彼が、
「Vino malo(クソまずいワインやで)」
というぐらいまずかった。
きっと夏の暑さと湿気で、味が悪くなったんやろう。
おまんこ野郎はワインもロクに管理できない。
まったくのNo sirve(役立たず)だぜ。
Hey ベイベー。気をつけなよ。
ハポネスは怒ると何しでかすかわからないんだぜ!
5月23日(月)。
初めてこっちで羊を食った。
本気で食料が尽きた為、バカ共が冷凍庫で大切に保管してる羊肉をおろした。
日本で食べたことのある羊と比べ、やわらかく、臭みもなく、ほどよいクセがあり美味。
オーガニックのエサを食わせてるからか、子羊やからか、理由はわからんがとにかく美味すぎる!
毎日でも食べたいほどや。
が、翌週にバカ共が来た時に、勝手に食べたんがバレたみたいで、全部持って帰られた。
わ~おっ。
それにしても最近蚊が増えた。
めちゃくちゃかゆい!
何故かメキシコ人は滅多に刺されない。
だから、たまに刺されるとありえんぐらいわめき散らす。
そこまで騒がんでもええやんってぐらい騒ぐ。
きっと、僕らみたいに10個も20個も刺されたら発狂して死んでまうやろう。
なんせ滅多に刺されないのに、刺されない為の方法を知っているぐらいやから、相当刺されるのが嫌なハズや。
~メキシコプチ情報~
刺されない為の方法 その1
体にシャンプーを塗る。
刺されない為の方法 その2
耳にミントを引っかける。
その2はまだ実践してないが、その1のシャンプーは実践してみた。
すると、確かに蚊に刺されない。
近づいてきてもすぐに離れていく。
きっと匂いが嫌いなんやろう。
RubenとLauraが廊下で寝てても刺されないんは、きっと淫水臭いからや。
Viva! おマンゴー野郎!
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